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Maximum The Hormone Asian Design

マキシマム ザ ホルモン アジアンTシャツのデザイン
マキシマム ザ ホルモンのアジアンTシャツのデザインを担当しました。今回のデザインは、彼らのグレイテスト・ヒッツ『マキシマム ザ ホルモン』に収録されている楽曲の持つ独特なテンションとリズム感、そして文化的な広がりを視覚化することを意識しています。
彼らの音楽は、激しいメタルサウンドにキャッチーなメロディや社会的メッセージを融合させたスタイルが特徴で、その圧倒的なエネルギーをどうTシャツで表現するかが今回のチャレンジでした。

そこで取り入れたのが、バンドの象徴とも言える“メタルポーズ”。これは反骨精神と力強さの象徴として、Tシャツデザインの中心に据えています。このポーズを、ヘナタトゥーのような繊細な装飾パターンで描くことで、アジアンテイストを加えつつ、視覚的にもインパクトのある仕上がりを目指しました。
ロゴデザインも、通常のローマ字表記ではなく、サンスクリット語風の装飾を施し、エスニックで重厚な雰囲気を演出。音楽的な暴力性と文化的な静けさを共存させることで、彼らの持つユニークな世界観に寄り添った表現となっています。
さらに、全体のシルエットには「座禅を組む人物」をイメージ。これは、日本文化に根差す精神性を象徴するもので、音楽の中にある“静”の要素を視覚化したものです。激しく動き回るステージの中にも、集中や内省といった感情がある。その対比こそが、ホルモンの魅力の一つだと感じ、このモチーフを選びました。
このTシャツは、彼らの音楽をただ着るだけではなく、精神性や文化的な深みまでも身にまとうような感覚を目指しています。マキシマム ザ ホルモンのファンが、音楽だけでなく、その奥にある“気配”や“思想”にも共鳴してくれるような一枚になっていれば幸いです。